北九州では魚屋の店頭に焼きあなご(マナアゴを白焼きしたもの)を見ることができる。愛知県から出てきた私にとって、これは驚きの文化なのだけど、瀬戸内海沿岸でも焼きあなごは普遍的な商材のひとつのようだ。これが福岡になるとほとんど見かけることがない。
焼きあなごを買い求めて、魚屋の主人に地元の食べ方をたずねると、「チンしてポン酢か、砂糖醤油でさっと煮てあなごどんぶり。海苔がありゃ文句がねぇな」ということで、飲み屋から帰ってすぐに焼きあなごを煮る。小鍋にあなごが浸る程度に水を入れたら、こいくち醤油ときび糖を等量(各大さじ2だったと思う)、酒少々を加えて煮立てる。砂糖醤油とこちらで言われるものはだいたいこのくらいか、あるいはもう少し砂糖が多い。白砂糖ならもう少し多い目になるけれど、さっと煮はきび糖がよい。煮立ったら半分に切ったあなごを入れて、はじめは皮を下に、次に身の方が下にとなるようにひっくり返して、中火くらいで煮る。汁が十分煮詰まってきたらあなごによく絡めて、ご飯に乗せる。小鍋に残った煮汁もかける。
このさっと煮はほとんど味が染み込まないから、あなご自身の味をほどよく楽しむことができる。柔らかく煮る場合には、水を多くして煮立てずにゆっくり時間をかけて加熱しなければいけない。
焼きあなごを買い求めて、魚屋の主人に地元の食べ方をたずねると、「チンしてポン酢か、砂糖醤油でさっと煮てあなごどんぶり。海苔がありゃ文句がねぇな」ということで、飲み屋から帰ってすぐに焼きあなごを煮る。小鍋にあなごが浸る程度に水を入れたら、こいくち醤油ときび糖を等量(各大さじ2だったと思う)、酒少々を加えて煮立てる。砂糖醤油とこちらで言われるものはだいたいこのくらいか、あるいはもう少し砂糖が多い。白砂糖ならもう少し多い目になるけれど、さっと煮はきび糖がよい。煮立ったら半分に切ったあなごを入れて、はじめは皮を下に、次に身の方が下にとなるようにひっくり返して、中火くらいで煮る。汁が十分煮詰まってきたらあなごによく絡めて、ご飯に乗せる。小鍋に残った煮汁もかける。
このさっと煮はほとんど味が染み込まないから、あなご自身の味をほどよく楽しむことができる。柔らかく煮る場合には、水を多くして煮立てずにゆっくり時間をかけて加熱しなければいけない。