私が育った愛知県というところは、都会でもないのに喫茶店の密度が異常に高い地域だと言える。場合によっては街角にひとつずつ、あるいは並んであることもあるし、朝の6時台から営業するところも少なくない(しかも、この時間からちゃんと客がいる)。また、この地域にはモーニングという慣習があって、朝はコーヒー一杯の値段でトーストやバナナ、ヨーグルト、場合によっては赤飯や味噌汁がついてくることもある。飲み屋も、外食も元々少ない土地柄ながら、喫茶店は地域にとってなくてはならない存在となっている。そんな土地柄で育ったものだから、私は喫茶店がだいすきだ。中でも、常連さんの世間話を又聞きしたり、あるいはその輪のなかにたまに入らせてもらったりする、そういう時間がたまらなく好きだ。喫茶店では地域に関する耳寄りな情報が流れてくることも多い。地域のことを知るならまずは喫茶店に行くべきだと思うのは大げさだろうか。
さてこの福岡には喫茶店がたいへん少ない。これが福岡にきてびっくりしたことのひとつだった。同じような大規模都市なら、京都にも神戸にも、それなりに喫茶店がある。福岡にはあれと思うほどに少ない。古いひとに聞いてみるとかつては福岡にも市街のあちこちに喫茶店があったそうだけれど、バブルが弾けた頃にバタバタとつぶれていってしまったらしい。福岡にはうまくて安い外食がたくさんあるから、ビジネスマンもわざわざ喫茶店にはやってこない。喫茶店というのは街の余裕を象徴する存在なのかもしれない。そんな福岡で訪れた喫茶店での写真を少し。この頃はホットサンドの多様性が知りたくてこればかり注文しているけれど、本当はチーズトーストが一番好きで、次がシナモントーストとフレンチトーストだということを、ここに明言しておきたい。チーズトーストも、みだりに脂くどいものや、マヨネーズをつかっているものはだめ。ここのチーズトーストは絶品だった。
さてこの福岡には喫茶店がたいへん少ない。これが福岡にきてびっくりしたことのひとつだった。同じような大規模都市なら、京都にも神戸にも、それなりに喫茶店がある。福岡にはあれと思うほどに少ない。古いひとに聞いてみるとかつては福岡にも市街のあちこちに喫茶店があったそうだけれど、バブルが弾けた頃にバタバタとつぶれていってしまったらしい。福岡にはうまくて安い外食がたくさんあるから、ビジネスマンもわざわざ喫茶店にはやってこない。喫茶店というのは街の余裕を象徴する存在なのかもしれない。そんな福岡で訪れた喫茶店での写真を少し。この頃はホットサンドの多様性が知りたくてこればかり注文しているけれど、本当はチーズトーストが一番好きで、次がシナモントーストとフレンチトーストだということを、ここに明言しておきたい。チーズトーストも、みだりに脂くどいものや、マヨネーズをつかっているものはだめ。ここのチーズトーストは絶品だった。