この3ヶ月近く、更新が滞ってしまった。というのも、私はこのブログの更新を電車での移動中に行う、と決めているものだから、その時間が全く失われていたわけだ。6月の後半から7月の半ばにかけては単に忙しかっただけでもあるのだけれど、そのあとはというとコロナウイルスの拡大のため通勤の一切に電車を使うことをやめ、車での通勤に切り替えていた。しかしそれもワクチン接種を終えたことで通常に戻る。
私は炊き込みご飯全般がすきだが、中でもこれだけは食べないと気が済まないというのが栗ご飯である。むかし、運動会といえばいなりずしと栗ご飯だった。今でもだいすきで、道の駅などで売られているものも買う。しかしやっぱり炊きたてのうまさを味わうには自分で作るのがいちばんだ。
栗ご飯には湯がいたものを使う方法と、生剥きしたものを使う方法とがある。もちろん楽なのは前者で、しかし見た目も香りも後者の方が断然いい。栗は洗って穴のあいていないもの、変に軽いものを除いてから手で触れないくらいの湯に1時間ほど浸しておく。保温は面倒だから2回くらい湯を変えるのがいい。皮が柔らかくなるから尻のところを切って鬼皮、つまり外の硬い殻を剥き、その後渋皮を剥く。剥くというよりこれは削ぎ落とすという方が正しい。できるだけ丁寧に、もったいなくないように細かく削いだ方が香りがいい気がする。
米はあらかじめ研いで、1時間ばかり吸水させておく。私の場合、うるち米2合にもち米半合。これは実家でやっていたものと同じ比率だ。ここに塩小さじ1、酒大さじ1、みりん大さじ1を合わせて、水加減が2.2合になるように合わせる。栗は1回分。ってどのくらいやろうと今回数えたら20個だった。これをご飯に少しうずめるように散らして、早炊きで炊きあげる。だしは絶対に入れてはいけない。栗はできるだけ丸のままで使って、炊き上がったあとにくずした方がいい。
栗ごはんはすべてにおいて非の打ち所がない。特に素晴らしいのはその香りで、炊き上がってくると部屋いっぱいに栗ごはんの香りが充満する。こればかりは家で作らなければ堪能することがむずかしい。