博多を代表する料理と言ったらなんだろう。若い世代ではラーメンともつ鍋になるかもしれない。少し上の世代なら、水炊きやうどんになるはずだ。
水炊きというと関東や関西の人々には、なんと味気のないものかと思われるだろう。関東の水炊きというのは、鍋の中に昆布一枚。ここに色々な具材を入れて炊き、ポン酢などで食べるもののことを指す。福岡の水炊きはそれとは全くちがうものだ。鶏のガラを何時間も煮炊きして、芳醇なだしをとる。ここに鶏のもも肉やつみれ、野菜などを加えていき、最後の〆に雑炊を食べる。これが博多の水炊きである。水炊きには汁の透明なものと濁ったものがあり、またその味もあっさり、すっきりしたものから濃厚なものまで多様だ。私はまだ、数軒にしか行っていないけれど、いずれもうまくて、甲乙がつけ難い。
さてこの日は水炊き発祥とされる店にお誘いで出掛けていた。つゆはまこと透き通っていながら、はじめにわずかの塩と、博多万能ねぎ(だと思う)で飲ませていただくつゆの芳醇なことよ。深いうまみが長く口の中であとを引く。
続いて鶏のもも肉、野菜と食べ進めて、最後には〆の雑炊となる。甲斐甲斐しく鍋の世話をしていただけることも水炊きの特徴だろう(すべての水炊き店にこのサービスがあるわけではない)。秋の冷ややかな風を感じるようになると、本格的に水炊きのシーズンとなる。
水炊きというと関東や関西の人々には、なんと味気のないものかと思われるだろう。関東の水炊きというのは、鍋の中に昆布一枚。ここに色々な具材を入れて炊き、ポン酢などで食べるもののことを指す。福岡の水炊きはそれとは全くちがうものだ。鶏のガラを何時間も煮炊きして、芳醇なだしをとる。ここに鶏のもも肉やつみれ、野菜などを加えていき、最後の〆に雑炊を食べる。これが博多の水炊きである。水炊きには汁の透明なものと濁ったものがあり、またその味もあっさり、すっきりしたものから濃厚なものまで多様だ。私はまだ、数軒にしか行っていないけれど、いずれもうまくて、甲乙がつけ難い。
さてこの日は水炊き発祥とされる店にお誘いで出掛けていた。つゆはまこと透き通っていながら、はじめにわずかの塩と、博多万能ねぎ(だと思う)で飲ませていただくつゆの芳醇なことよ。深いうまみが長く口の中であとを引く。
続いて鶏のもも肉、野菜と食べ進めて、最後には〆の雑炊となる。甲斐甲斐しく鍋の世話をしていただけることも水炊きの特徴だろう(すべての水炊き店にこのサービスがあるわけではない)。秋の冷ややかな風を感じるようになると、本格的に水炊きのシーズンとなる。